「家の強さ」に対する誤解は、「太い柱」への思い込みです。Tさんは「家を支えているのは柱ではないのか」と言いました。かつて旧家と呼ばれた日本の家にはだいたい中心に大黒柱があり、それと「家の強さ」をダブらせているのだと思いますか、しかし、そうした意見は私には意外でした。ここで日本の家が歴史的にどのような構造をたどってきたか、その変遷を少し説明することにします。日本で家の構造に関する考え方が変わってきた
昔の家にあった「下がり壁」の思わぬ効用... の続きを読む
工法の選択で悩んだときに私のところにご相談にみえるかたの多くが、鉄骨のほうが木造より地震に強く火災にも強いという、一種の「すりこみ」をされていることに驚きます。工法の異なるハウスメーカーのモデルハウスを訪問した際に、鉄骨メーカーの営業マンの「木造は火事のときに燃えてしまいますし、木と鉄を比べれば鉄が強いということは明らかですよ!」という営業トークに惑わされてしまうからでしょう。たしかにこのトークは
鉄骨造は木造より強くて安心?... の続きを読む
昨夏にわが家でもたまたまエアコンのコンセントを入れていたところ、突然の雷雨でエアコンが故障してしまいました。が、加入していた保険により余計な出費をせずに助かりました。とにかくエアコンはパワフルな能力とは裏腹に極めてデリケートな作りになっています。したがって、専門の技術者が丁寧に扱わないと故障し易いのが難点です。カーテンにしてもハウジングセンターのモデルハウスでよく目にするゴージャス系は必要ありませ
カーテンは、シンプルイズベストを基本にしよう... の続きを読む
地域博の先駆けとなった「神戸ポートアイランド博覧会」(昭和五六年)の跡地には、多目的に使用できるワールド記念ホール、神戸国際会議場、ポートピアホテルもある。平成七年の阪神・淡路大震災の際、ポートアイランドは液状化現象で水浸しになり、神戸大橋の橋脚にズレが生じたために一時的には埋立地が陸の孤島になったが、建物そのものの被害はなかった。さらにその先が埋め立てられ、平成一八年二月、神戸空港が開港した。当
埋め立て地に神戸空港も共用... の続きを読む
輸入住宅が注目されている理由は、海外生活経験者の増加です。円高に対応するため海外法人を設立、海外生産を積極化する企業が増えていますが、輸入住宅はそういった企業の海外生活経験略の需要が少なくないというわけです。あるデベロッパーの調べでは、丸の内周辺の企業に勤務するサラリーマンの中には10万人前後の海外生活経験者がいるということです。このデベロッパーは昨年、試験的に輸入住宅を数棟分譲したところ好評だっ
輸入住宅が注目されている理由... の続きを読む
本来の建築条件付き土地分譲を扱っている中でも、良心的な業者であれば、最初の土地売買契約の残金決済を待ってくれて、建物のプランが決まった段階で、土地と建物込みの建売住宅扱いにしてくれます。そのほうが、通常の住宅ローンを利用できるので買い手の資金計画が有利になるからです。こうした便宜が図られない場合、土地代の決済を先に済ませなければなりません。土地分だけは全額自己資金で支払うか、土地だけのローンを組む
資金計画の面も早めに確認することが大切... の続きを読む
塗装やコーキングは風雨や紫外線によって築後七、八年で劣化してしまいますから、この時期には屋根を塗り替え、外壁の継ぎ目をコーキングし直し、塗装の塗り替えをしなければなりません。これは、外観が汚れてきたからきれいにするというのではなく、外装材の防水性が落ちると、そこから雨水などがしみこんで、家そのものがひじょうに傷んでしまうので、それを防ぐために行なうものです。これらの屋根や外壁を塗り替えるには、作業
メンテナンスの費用の総額は二八〇万円に... の続きを読む
「個の時代」の到来によって、それまで家族が暮らしの中で共有していたモノや時間、そして空間は失われていきました。いまやテレビは一家に1台から、各部屋に1台ずつになりつつあり、子ども部屋にテレビかある世帯は、全体の21%という結果が出ています。このデータには小学校低学年も含まれているため、小学校高学年に限れば、おそらくもっと高率に達するはずです。住宅の設計打ち合わせでも、テレビを設置するための専用コン
1人で食べる子ども。個食=孤食が増える... の続きを読む
人間は足の裏に温点という暖かさを感じとる場所があるので、床暖房は暖房の中でも理想の形式といえます。床暖房は、韓国ではオンドル、日本ではコタツも同じ形式のものです。普通の温風ヒーターは室内の空気を暖めます。したがって、窓を開ければたちまち室内は寒くなります。ところが床暖房は、窓を開けても暖かさは簡単に逃げていきません。コタツは、現在でも日本の住宅には冬になると登場するものの一つとしてあげられます。コ
できれば頭寒足熱の床暖房に... の続きを読む
中廊下で分断される何LDK間取り、そして壁の中や天井面・床面に断熱材を充填する方法では実現できないことです。この点から言えば現代住宅の大部分が失格となります。さらなるポイントは、夜の涼しさを利用して、日中の床、壁、天井を少しでも外気より低く保つ手法です。これにも二つの要素が必要です。一つに、夜の涼しさを建物内にもたらす機能、二つに、その涼しさを翌日の日中までためておく蓄熱機能です。昔の建物は、この
躯体内空間の風通し... の続きを読む