最近の記事

月別アーカイブ

約束できないなら元付けには案内できない

2011.11.04

テーブルの向こう側に担当者と支店長が座り、「契約はうちの会社ではなく、別の不動産会社で行なう」というのです。この会社は「客付け」のほうだったのです。売買契約書は「元付け」の会社で締結しなければなりませんから、それはそれで一向に構わないのですが、どういうわけかすぐには「元付け」の不動産会社へ案内してくれないのです。「その前に、ちょっとお話があります」さあ、それから話がややこしくなりました。最後のドタン場になって担当者が白状したところによると、私に仲介した二一○○万円也の我孫子の物件は、契約書では二〇六〇万円になっているというのです。

[おすすめサイトのご紹介]
> 東新宿の賃貸
> 北本市の中古住宅
> 平塚の新築マンション
> 志津の賃貸
> 本郷三丁目の賃貸

本当の値段より四〇万円も高く吹っかけていたわけです。そこで、元付けの不動産会社で契約を結ぶときには、四〇万円高く売ったことは伏せてほしい、これが担当者のいい分でした。そして次のような決定的なセリフを口にしたのです。「もし、あなたがこのことを約束してくれない限り、私どもとしては先方の会社にあなたを連れて行くわけにはいかない」私は「元付け」の会社の名前も場所も知らないのですから、「案内できない」といわれればそれまで。私の心を見すかすかのように、また第二弾のパンチが飛んできました。「まあ、それではあなたも釈然としないでしょうから、こうしませんか。うちは四〇万円余分に稼ぐつもりだったが、その中からあなたに一〇万円差し上げましょう。それでどうですか」つまり、私にくれる一〇万円は口止め料みたいなものです。いいぐさがくるっています。「あなたは、この物件が気に入り、二一○○万円で買いましょうと了承のうえで手付金を払っている。それが一〇万円安くなるのだから文句はないでしょう」相手は、今すぐこの場で、自分の会社の取り分である三〇万円を払え、と迫ってきます。その間、喋っているのは担当者だけ。支店長はひと口も口を利きません。時々担当者が助けを求めるように支店長の顔を見ると、支店長はわずかに首を振ったり、目で合図をしたりするだけでした。