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日本のマンションのレベル

2011.12.19

私はマンションの設計に長年携わってきたので、設計業界はいわば身内の世界です。問題点もよく分かっているつもりです。日本のマンションのレベルがなかなか上がらないのは、設計者(設計事務所)の責任でもあると思います。最近のデベロッパーはどこも、用地を取得した後、なるべく早く建築確認を受け、販売を始めようとします。そのため、商品企画にほとんど時間をかけず、周辺の競合物件を参考に住戸の広さを決め、設計者に、「平均72平方メートルで図面を描いて」などと指示するだけです。

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設計者のほうも、「はい、分かりました」と言って、以前どこかで使ったプランを再利用し、1〜2週間くらいで指示通り(指示といっても平均の広さだけですが)の図面を仕上げるのです。この手の設計者を、私は「便利大工」と呼んでいます。設計上の提案も何もなく、ただ建築確認申請用の図面を描くだけの存在です。こんな設計者なら、設計料を払ってまで使う意味がありません。もちろん、設計者側にも言い分はあります。