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カフェバーとは舞台装置である

2011.11.12

両者が共にカランとした空間であるということである。演劇空間の基本は、役者の仕草を浮かびあがらせるということである。そのためには、役者を包む空間があまり発言してしまっては困る。役者の仕草が浮かびあがらず、逆に殺されてしまうからである。仕草を生かす空間というのは、カランとして余計なものがなく、ニュートラルな性格を持った空間である。そして劇の状況の設定は、仕草のごく近傍の、様々な小道具によって随時行なわれる。

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椅子、テーブル、そしてテーブルの上に置いてある花瓶、このようなモノ達によってその場の状況が適宜、そして要領よく設定される。カフェバーの基本もまた役者=客の仕草を浮かびあがらせることである。その目的のために、外包物としての空間は極力ニュートラルな性格のものにおさえられる。白く、そしてあくまで平滑な壁、天井。あるいはコンクリート打放しのまま、何の手も加わっていない壁面。場の設定は、カランとした空間の中に置かれた、限定され選び抜かれたエレメント−椅子、テーブル等によって、さりげなく注意深く行なわれている。