地位がその人物を作るとはよく言ったもので、その雰囲気に囲まれるとそれ相応の刻印を得る。インテリアが落ち着いていて重厚だと、住むうちに殿にもそれなりの風格が宿るし、明るい子ども部屋の内装はさわやかな性格を築きやすいものである。僕はこういう考え方から刑務所の内装は、方向が違うような気がするのだ。あれが犯罪の再発防止に役立つ作りなのかとね。もっと明るく清い色彩が囚人の心の刃を溶かすのではないかと……。ともあれ、奇をてらったようなモダンな内装には挑戦しない方が無難だ。
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狭い部屋ではどうしたって失敗するし、すぐ飽きがくる。で、インテリアに関してはこれで完了ということはない。完成は家を建ててから十年かかるとよく欧米で言われているごとく、ずっと自分を織り込み続ける。すると自分の成長とともに、家もゆるやかに厚みを増してくるものだ。そして一定程度満足したらあとはやはり、目の覚めるようなすばらしい生物を置いてみる。よく言うではないか。「すべてが、調ったらあとはいい女でインテリアは完成する」とね。